株主優待目当ての投資は失敗だった|優待株3銘柄で資産が増えなかった理由
「株主優待がもらえるなら、ちょっと得した気分になれるかも」
投資を始めたばかりのころ、私はそんな気持ちで株を選んでいました。本屋さんの割引券、飛行機の割引券……。届くとうれしいんですよね。
でも、何年か続けてみてわかったのは「優待目当てで買った株では、資産がほとんど増えなかった」ということです。
この記事では、私が実際に優待目当てで買った3つの銘柄の話と、そこから学んだ「優待目当てで株を買うのをおすすめしない理由」をまとめます。
この記事でわかること
- 優待目当てで買った3銘柄(丸善CHI・ANA・CEホールディングス)の実際
- 優待目当ての投資で資産が増えにくい3つの理由
- それでも優待株を買うなら確認したいポイント
私が優待目当てで買った3つの銘柄
① 丸善CHIホールディングス(3159):配当も優待もとにかく少ない
丸善やジュンク堂書店を運営している会社です。本が好きなので「本の割引券がもらえるなら」と買いました。
ところが、中身を計算してみると想像よりずっと少なかったんです。
- 株主優待:100株で500円分の買物割引券(年1回)
- 配当金:1株6円(予想)→ 100株で年600円(税引前)
優待と配当を合わせても、100株で年1,100円ほど。本1冊分にもなりません。しかも割引券は使えるお店が決まっているので、近くに店舗がないと使い切るのもひと苦労です。
② ANAホールディングス(9202):もらっても使わない
ANAの優待は「株主優待番号ご案内書」で、国内線の運賃が割引になります。人気の優待なので「持っていればいつか使うだろう」と思って買いました。
でも、子育て中のわが家は飛行機に乗る機会がほとんどありません。結局、届いても使わないまま有効期限が過ぎることになりました。使わない優待は、受け取っていないのと同じです。
さらに航空会社の株は、景気や世の中の出来事で株価が大きく動きます。コロナ禍では無配になり、株価も大きく下がりました。「優待がもらえるから安心」という銘柄ではないんですよね。
③ CEホールディングス(4320):優待そのものが廃止に
3つ目は、医療機関向けのシステムを手がけるCEホールディングスです。こちらは2022年11月に株主優待制度の廃止が発表され、2023年9月期から優待がなくなりました。理由は「株主への還元を配当に集約するほうが公平だから」というものでした。
優待が目的で持っていた株なのに、その優待がなくなってしまう。最近はこうした「優待廃止」がとても増えています。優待は会社が決めるもので、ずっと続く約束ではないということを身をもって知りました。
優待目当ての投資をおすすめしない3つの理由
理由① 配当金が少なく、お金が「働いて」くれない
優待で人気の銘柄は、配当利回りが低いことがよくあります。優待はお店の割引券や商品なので、受け取ってもまた投資に回すことができません。
一方、配当金は現金なので、再投資すればさらに配当を生んでくれます。この「お金がお金を生む流れ」が、優待株ではなかなか作れませんでした。
理由② 株価の上下が大きく、優待分はすぐ吹き飛ぶ
年に数百円〜数千円の優待をもらっても、株価が10%下がれば、それ以上の損が出ることもあります。優待の価値は小さく、株価の動きは大きい。優待で「得した」と思っていても、トータルで見ると損していることがあるんです。
理由③ 時間がたっても資産が増えていかない
「優待がもらえるから」で選んだ株は、会社が成長するかどうかを見て選んでいません。そのため何年持っていても株価が上がらず、配当も増えない。気づけば資産はほとんど増えていませんでした。
しかも優待は、使わなければ価値はゼロ、廃止されればそこで終わりです。これでは長い時間をかけて資産を育てることはできません。
それでも優待株を買うなら確認したい3つのこと
優待そのものが悪いわけではありません。もし買うなら、私の失敗から次の3つを確認してみてください。
- 優待がなくても欲しい株か:業績や配当だけ見ても持ちたいと思えるか
- その優待を本当に使うか:生活圏にお店があるか、家族の予定で使えるか
- 配当利回りはどのくらいか:優待を除いた配当だけで納得できるか
私は今、「優待がもらえるか」ではなく「配当と会社の成長で資産が増えていくか」で銘柄を選ぶようにしています。
まとめ:優待は「おまけ」。目的にすると資産は増えない
- 丸善CHIは配当も優待も少なく、ANAの優待は使わず、CEホールディングスは優待が廃止された
- 優待目当ての株は配当が少なく、株価の上下で優待分はすぐ消える
- 時間をかけて資産を増やしたいなら、優待より配当や成長を見て選ぶ
優待は、もらえたらうれしい「おまけ」くらいに考えるのがちょうどいい。それが、おこづかい投資を6年続けてきた私の結論です。
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※本記事は筆者の体験にもとづく内容で、特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。株主優待・配当の内容は2026年10月時点の情報です。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。投資は自己責任でお願いします。
