個人年金保険で32万円の元本割れ|20歳で入って8年でやめた私の実体験
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「老後のために、個人年金に入っておいたほうがいいよ」
「税金も安くなるからお得だよ」
そう勧められて、迷っていませんか? 実は私も、20歳のときに個人年金保険に入りました。
結果を先に言います。8年間で120万円払い、やめたときに戻ってきたのは88万円。元本から32万円減りました。
この記事でわかること:
- ①なぜ途中でやめると元本割れするのか
- ②税金の控除を入れても、いくら損したのか
- ③同じお金を積み立て投資していたら、どうなっていたか
- ④今、個人年金に入っている人が確認すること
私の個人年金、数字を全部公開します
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加入した年齢 | 20歳 |
| 毎月の保険料 | 約1.2万円 |
| 払い続けた期間 | 8年 |
| 払った合計 | 約120万円 |
| 解約して戻ってきた金額 | 約88万円 |
| 差し引き | 約32万円の元本割れ |
| 戻ってきた割合(返戻率) | 約73% |
返戻率とは、払った保険料のうち何%が戻ってくるかを示す数字です。100万円払って73万円しか戻らない、ということです。
加入したのは2012年、20歳のときです。きっかけは、親から紹介された保険の営業担当の方でした。
そのときに見せられたのが、「60歳で1,000万円貯まる」というシミュレーションです。社会人になったばかりの私には、とても魅力的に見えました。親の紹介という安心感もあり、ほとんど迷わずに契約しました。
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なぜ途中でやめると元本割れするのか
個人年金保険は、「最後まで払い続ける人」に合わせて作られた商品です。途中でやめると損をする理由は、主に2つあります。
1つ目は、払った保険料の全額が積み立てに回っているわけではないことです。保険会社の運営費や営業のコストが、保険料から先に差し引かれます。契約して間もないころほど、この割合が大きくなります。
2つ目は、途中でやめると「解約控除」が引かれることです。違約金のようなもので、契約期間が短いほど重くなります。
つまり個人年金は、「途中でお金が必要になったら損をする」仕組みの商品です。20歳から60歳までの40年間、結婚や出産、住宅購入があっても一度も崩さずに払い続ける。それは、思っているよりずっと難しいことです。
しかも保険会社に手数料が取られます。優良なインデックスファンドなら手数料は0.04%ほどですが保険商品は2%以上も珍しくありません。その差は50倍それ以上かもしれません。
公平に:税金の控除も計算に入れる
個人年金にもメリットはあります。払った保険料に応じて、「個人年金保険料控除」で税金が少し安くなります。
控除の上限は、契約した時期で違います。
| 制度 | 所得税の控除上限 | 住民税の控除上限 |
|---|---|---|
| 新制度(2012年以降の契約) | 4万円 | 2.8万円 |
| 旧制度(2011年までの契約) | 5万円 | 3.5万円 |
私は2012年の加入なので、新制度です。年間の保険料は約15万円で、上限いっぱいの控除を受けられます。当時の所得税率を5%として計算すると、安くなった税金は1年で約4,800円です。
8年分でも、約3.9万円。これを差し引いても、実質的な損は約28万円です。「税金が安くなるから得」は、途中でやめたら成り立たないのです。
同じ120万円を、別の方法で貯めていたら?
では、同じお金を別の方法で貯めていたらどうなっていたでしょう。毎月1.25万円を8年間(合計120万円)貯めた場合で試算しました。
| 貯め方 | 8年後の金額(試算) | 個人年金との差 |
|---|---|---|
| 個人年金(実際) | 88万円 | — |
| 銀行に預ける(金利ほぼ0%) | 約120万円 | +32万円 |
| 年3%で運用できた場合 | 約135万円 | +47万円 |
| 年5%で運用できた場合 | 約146万円 | +58万円 |
※運用の試算は、毎月同じ額を積み立て、利回りが毎年一定だった場合の計算です。税金や手数料は含めていません。実際の投資は値動きがあり、元本割れすることもあります。
いちばん衝撃だったのは、2行目です。銀行に置いておくだけで、32万円多く残っていました。「老後のために貯める」つもりが、何もしないより減らしていたんです。
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「60歳で1,000万円」のシミュレーションを見直してみた
加入のときに見せられた「60歳で1,000万円」。今あらためて計算すると、見えていなかったことが2つあります。
1つ目は、払う金額です。月1.2万円を20歳から60歳まで40年払うと、合計は576万円。つまり「576万円を40年かけて払うと、1,000万円になる」という話でした。
2つ目は、途中でやめた場合の数字です。シミュレーションは、40年間一度も休まず払い続けた場合のものでした。私のように8年でやめたらどうなるかは、契約前に確認していませんでした。
では、同じ月1.2万円を40年間、積み立て投資に回していたらどうでしょう。
| 貯め方(40年間) | 60歳時点の金額(試算) |
|---|---|
| 払った合計 | 5,760,000円 |
| 個人年金のシミュレーション | 約1,000万円 |
| 年3%で運用できた場合 | 11,006,279円 |
| 年5%で運用できた場合 | 17,790,295円 |
※運用の試算は、毎月同じ額を積み立て、利回りが毎年一定だった場合の計算です。税金や手数料は含めていません。実際の投資は値動きがあり、元本割れすることもあります。
楽天証券の積立シュミレーションで実際に計算した数字です。
年3%でも、シミュレーションを上
