2,000円から始める個別株投資

高配当株って、1株何千円もするんでしょ?

利回りが高い株を買ったのに、減配されたらどうしよう…

おこづかい投資をしていると、こんな不安がありますよね。私もおこづかい月2.8万円なので、1回に使えるお金は限られています。
結論から言います。株価2000円以下でも、配当が毎年増えて、会社の売上も伸びている株はあります。今回、4つの条件で絞り込んだら、残ったのは5銘柄だけでした。
- 2000円以下で買える高配当株の「選び方」4つの条件
- 条件をクリアした5銘柄の配当と売上の推移
- 利回りが高くても外した銘柄と、その理由
- 1株(数百円〜)から買う方法
証券口座がまだの方のために、記事の後半で1株から買う方法も紹介します。
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選び方:4つの条件をすべて満たす株だけ残す

利回りが高い株を選べば、それでいいんじゃないの?
利回りの高さだけで選ぶと失敗します。利回りが高いのは「株価が下がっているから」ということも多いからです。
そこで今回は、次の4つを全部満たす株だけを残しました。
- 株価2000円以下:1株ならおこづかいで買える
- 予想配当利回り3%前後以上:配当利回り=1年の配当÷株価
- 増配が続いている:配当を毎年増やしている(連続増配)
- 売上が伸びている:事業そのものが大きくなっている
大事なのは3と4の組み合わせです。売上が伸びていない会社の増配は、いつか止まります。会社が成長しているから、配当も増やせるのです。
もう1つ見ておきたいのが配当性向です。利益のうち何%を配当に回したかを示す数字で、30〜50%なら増配の余力が残っていると考えられます。

配当性向は「会社がどれだけ無理をして配当を出しているか」の目安。高すぎる会社は、増配が続きにくくなります。
結論:条件をクリアした5銘柄
4つの条件をすべて満たしたのは、三菱HCキャピタル・NTT・SPK・ヒューリック・アイチコーポレーションの5銘柄です(2026年10月時点の調査)。
| 銘柄(コード) | 株価の目安 | 予想配当(1株) | 予想利回り | 連続増配 | 直近の売上 | 配当性向 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 三菱HCキャピタル(8593) | 約1,300〜1,450円 | 51円 | 約3.6〜3.9% | 27期(2026年3月期まで) | 2兆2,154億円(前期比+6.0%) | 40.7% |
| NTT(9432) | 約150〜180円 | 5.4円 | 約3.0〜3.6% | 10年以上 | 約14.4兆円(今期予想15.06兆円、+4.5%) | 42.0% |
| SPK(7466) | 約1,300〜1,400円 | 41円 | 約3.0% | 28期 | 752億円(前期比+9.5%) | 約30% |
| ヒューリック(3003) | 約1,700〜1,770円 | 67円 | 約3.8〜3.9% | 13期(今期で14期の計画) | 7,274億円(前期比+22.9%) | 41.1% |
| アイチコーポレーション(6345) | 約1,400〜1,430円 | 65円 | 約4.5〜4.6% | 7期 | 596億円(前期比+0.5%、今期予想630億円) | 59.6% |
※株価は2026年7〜10月の値動きの範囲。予想配当は会社予想(ヒューリックは2026年12月期、ほかは2027年3月期)。配当性向は前期実績(SPKは今期予想)。

5銘柄とも、1株なら2,000円以下。おこづかいでも十分に手が届く価格です。
5銘柄をくわしく見る
① 三菱HCキャピタル(8593):27期連続増配のリース会社
企業に機械や航空機を貸す「リース」の大手です。リース料は長期の契約で決まっているので、景気が悪くても収入がぶれにくいのが強みです。
配当は5年で約1.8倍。2022年3月期の28円から、2027年3月期の予想は51円です。
| 決算期 | 年間配当 |
|---|---|
| 2023年3月期 | 33円 |
| 2024年3月期 | 37円 |
| 2025年3月期 | 40円 |
| 2026年3月期 | 46円 |
| 2027年3月期(予想) | 51円 |
売上も2兆908億円から2兆2,154億円へ、前期比6.0%伸びています。
② NTT(9432):1株150円台から買える通信の最大手
固定電話・光回線・ドコモなどを持つ通信グループです。1株の値段が200円以下なので、おこづかい投資の「最初の1株」に向いています。

ジュース1本くらいの値段で株主になれるんだね!
配当は2022年3月期の4.6円から、2027年3月期予想の5.4円へ毎年増えています。営業収益も今期は15.06兆円(前期比+4.5%)と過去最高の見込みです。
③ SPK(7466):売上が4年で約1.6倍の自動車部品商社
車検や修理に使う自動車部品を、国内外に販売している専門商社です。名前は知らなくても、28期連続増配の実力派です。
売上は2022年3月期の477億円から、2026年3月期の752億円へ。5年連続で増収です。
| 決算期 | 売上高 | 年間配当(分割調整後) |
|---|---|---|
| 2022年3月期 | 477億円 | 20円 |
| 2023年3月期 | 547億円 | 22円 |
| 2024年3月期 | 633億円 | 25円 |
| 2025年3月期 | 687億円 | 30円 |
| 2026年3月期 | 752億円 | 36.5円 |
| 2027年3月期(予想) | — | 41円 |
配当性向も約30%と低めで、増配の余力があります。
④ ヒューリック(3003):売上が2年で約1.6倍の都心不動産会社
東京23区の駅近オフィスなどを持つ不動産会社です。賃料収入という安定した土台に、物件の売却益が上乗せされる仕組みです。
売上は2023年12月期の4,464億円から、2025年12月期の7,274億円へ。配当も毎年増えています。
| 決算期 | 売上高 | 年間配当 |
|---|---|---|
| 2023年12月期 | 4,464億円 | 50円 |
| 2024年12月期 | 5,916億円 | 54円 |
| 2025年12月期 | 7,274億円 | 62円 |
| 2026年12月期(予想) | 非開示 | 67円 |
決算が12月なので、配当の基準日は6月末と12月末です。3月決算の銘柄と組み合わせると、配当の時期が分散できます。
⑤ アイチコーポレーション(6345):高所作業車の国内トップ
電柱工事や通信工事で使う「高所作業車」の国内トップメーカーです。電気や通信のインフラ工事に欠かせない車をつくっています。
配当は2022年3月期の34円から、2027年3月期予想の65円へ。7期連続の増配です。
| 決算期 | 売上高 | 年間配当 |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 531億円 | 40円 |
| 2025年3月期 | 593億円 | 55円 |
| 2026年3月期 | 596億円 | 60円 |
| 2027年3月期(予想) | 630億円 | 65円 |
自己資本比率は81.2%と、借金がほとんどない堅い会社です。
期待しすぎた銘柄:タチエス(7239)
自動車のシートをつくるメーカーです。予想利回りは約4.9%。数字だけ見ると、正直とても魅力的でした。私もタチエスには期待しすぎていたと思います。
でも、4つの条件で見直すと、2つが当てはまりませんでした。
| 決算期 | 売上高 | 年間配当 |
|---|---|---|
| 2021年3月期 | — | 6.5円 |
| 2024年3月期 | 2,929億円 | 92.8円 |
| 2025年3月期 | 2,854億円 | 103.8円 |
| 2026年3月期 | 2,690億円 | 105円 |
| 2027年3月期(予想) | 2,700億円 | 115円 |
1つ目は株価です。2026年9月末で2,300円台と、2000円を超えています。2つ目は売上です。2期連続で減り、今期も横ばいの予想です。
もう1つ見逃せないのが、2021年3月期に配当を26円から6.5円まで減らした過去です。自動車の生産が落ちると、配当が一気に削られる可能性があります。

配当は増えているのに、売上は減っている。この「ズレ」に気づけたのが、今回いちばんの学びでした。利回りの高さに目を奪われたときこそ、売上の推移を確認するようにしています。
【銘柄選定の際、株価に対して配当金が多く魅力的だなと感じましたが、購入後に魅力的な企業になってくれるかが大切です。過去10年の業績に波がないかなど自分で調べて判断することが大切です】
惜しくも外した銘柄と、その理由
利回りが高くても、条件に合わない株は外しました。ここが一番勉強になる部分です。
| 銘柄 | 外した理由 |
|---|---|
| ホンダ(7267) | 利回り4%台だが、2026年3月期はEV関連損失で4,239億円の赤字。配当も70円で据え置き予想 |
| ソフトバンク(9434) | 利回り3%台だが、配当は5年間8.6円で据え置き。今期やっと0.2円増。配当性向も75%超と高い |
| 大和証券G(8601) | 業績で配当が変わる方針。今期は64円→44円の減配予想 |
| りそなHD(8308) | 増配は続くが、株価が2,500円台に上がり利回りは1%台 |
| 東京センチュリー(8439) | 増配・増収とも優秀だが、株価が2,500円前後で2000円を超える |

「利回りが高い」と「配当が増え続ける」は別物です。ここを分けて考えるだけで、高配当株の失敗はかなり減らせます。
1株から買う方法(単元未満株)
日本の株は、ふつう100株単位で売買します。三菱HCキャピタルなら100株で約14万円。おこづかいでは厳しい金額です。

100株で14万円!? おこづかいじゃ無理だよ…
そこで使うのが単元未満株です。100株に満たない数、つまり1株から買える仕組みです。1株なら、NTTは200円以下、ほかの4銘柄も2,000円以下で買えます。
私が使っているのは次の2つです。
| 証券会社 | サービス名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 楽天証券 | かぶミニ | 楽天ポイントで株が買える |
| SBI証券 | S株 | 取扱銘柄が多い |
※手数料や取扱銘柄は変わることがあるので、最新情報は各社の公式サイトで確認してください。
買うまでの流れは、たった3ステップです。
高配当株でよくある失敗
失敗①:利回りランキングの上から買う
利回りが5%、6%と高すぎる株は、業績が悪くて株価が下がっているだけのことがあります。減配されると、配当も株価も両方減ります。
失敗②:1銘柄に集中する
どんな優良企業でも、業績が崩れることはあります。おこづかい投資こそ、1株ずつ複数の銘柄に分けるのがおすすめです。
失敗③:配当だけ見て、売上を見ない
売上が減っているのに配当を増やす会社は、無理をしている可能性があります。決算のときに「売上は伸びたか」を一度見るだけで十分です。
私の失敗談
【2,000円円で買った株で50円の配当金が得られるとしましょう。しかしその銘柄は来年株価1,800円まで下がりました。配当金も30円に減配】
この株価も配当も減るパターンは珍しいことではありません。
何をしているかもわからない会社に投資するとこのようなことになります。
自分で調べて投資先を理解し長いお付き合いができる会社にのみ投資するべきです。
その時の配当金、株価だけを見て買うと失敗します。
よくある質問

Q. 1株だけでも配当はもらえますか?

もらえます。持っている株数に応じて配当が入ります。たとえば三菱HCキャピタルを10株持てば、年51円×10株=510円(税引前)の予想です。ただし株主優待は、100株以上が条件のことが多いです。

Q. 配当はいつ、何回もらえますか?

今回の5銘柄は、どれも年2回です。ヒューリックは6月末と12月末、ほかの4銘柄は9月末と3月末が基準です。基準日に株を持っている必要があります。

Q. 配当に税金はかかりますか?

ふつうの口座では約20%が引かれます。NISAの成長投資枠で買えば非課税です。単元未満株がNISAに対応しているかは、証券会社で確認してください。

Q. 株価が下がったらどうすればいいですか?

売上と配当の方針が変わっていないなら、慌てて売る必要はありません。見るべきは株価より「決算で売上と配当が伸びているか」です。
まとめ:今日できる小さな一歩
株価2000円以下・利回り3%前後・連続増配・売上成長。この4条件で絞ると、残ったのは三菱HCキャピタル、NTT、SPK、ヒューリック、アイチコーポレーションの5銘柄でした。
大切なのは銘柄名より「選び方」です。利回りの高さではなく、配当と売上が一緒に伸びているかを見てください。この見方は、子どもや兄弟にお金の話をするときにも、そのまま使えます。

今日できる小さな一歩は、気になった1銘柄の「配当の推移」を検索してみることです。口座がある方は、1株だけ買ってみるのもいいと思います。
【ふうさん記入:この5銘柄のうち持っているものがあれば「私は〇〇を〇株持っています」と一言。持っていなければ「私はまず〇〇をウォッチリストに入れました」など。※「買うべき」とは書かない】
免責事項
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄の購入をすすめるものではありません。株価・配当予想は記載時点のもので、将来の配当や株価を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身でお願いします。最新情報は各社の公式サイト・決算資料でご確認ください。
