君に不労所得のある人生をおくる

この記事は、いつか大人になる君へのお手紙です。
君が中学生くらいになったら、いっしょに読んでくれたらうれしいな。
君が生まれたとき、パパはひとつ決めたことがあります。
それは、「働くこと以外にも、お金を得る方法がある」と知った状態で、君を社会に送り出したいということ。
そのために、パパが今やっていること、そして君に伝えたいことを、この手紙にまとめました。
① 君の名前で、証券口座を開くよ

しょうけんこうざ? なにそれ?

株取引を行うには必要な口座。かんたんに言うと、「お金を育てるための箱」だよ。
銀行の口座は、お金を「しまっておく箱」です。預けても、ほとんど増えません。
証券口座は、そのお金で会社の株や投資信託(いろんな会社の株をまとめたセット)を買うための箱。会社が成長すると、君のお金も一緒に育っていきます。
| 銀行の口座 | 証券口座 | |
|---|---|---|
| 役わり | お金をしまっておく | お金を育てる |
| 増えかた | ほとんど増えない | 会社の成長といっしょに増える |
| 注意点 | へらない | へることもある |
こどもNISAってなに?
2027年1月から、「こどもNISA」という新しいしくみが始まります。ひとことで言うと、子どものお金を「税金ゼロ」で育てられる特別な箱です。

税金ってそんなに大きいの?

ふつうは、投資で増えたお金の約20%が税金になるんだ。10万円増えたら、約2万円は税金。でも、こどもNISAならそれがゼロなんだよ。

- 2027年1月スタート
- 使えるのは0〜17歳の子ども
- 1年に60万円まで、合計600万円まで入れられる
- 増えたお金に税金がかからない
- 中学生になる年(12歳ごろ)からは、本人の同意があれば教育費などに使える
- 18歳になったら、自動で大人のNISAに引き継がれる
- 買えるのは、長くコツコツ育てる向けの投資信託
※制度の細かいルールは2026年9月時点の情報です。最新情報は金融庁のサイトで確認してね。
いちばんの味方は「時間」
投資では、増えたお金がまた増える「複利(ふくり)」という力がはたらきます。雪だるまを転がすと、どんどん大きくなるのと同じです。
そして雪だるまは、転がす時間が長いほど大きくなります。君は0歳からスタートできる。これは大人にはない、君だけの強みです。


もちろん、グラフのとおりにいくとは限らないよ。途中でへる年もある。でも、長く続けるほど、へった年を取り戻しやすくなるんだ。
実際に、パパは君の名前でジュニアNISA(こどもNISAの前のしくみ)を使って、0歳からつみたててきました。その記録はこちらです。


② 「不労所得」ってなんだろう

ふろうしょとく? むずかしそう…

だいじょうぶ。漢字をよく見てごらん。「労(はたら)かずに」「所得(もらえるお金)」って意味なんだ。
世の中には、お金をもらう方法が大きく2つあります。

- 労働所得:自分が働いてもらうお金(お給料、アルバイト代など)
- 不労所得:お金が働いてもらうお金(株の配当金、投資信託の分配金、家賃など)
りんごの木で考えてみよう
君がりんごの木を1本持っているとします。
毎年、木にはりんごの実がなります。実を食べても、木はなくならない。来年もまた実がなります。
株でいうと、木=株、りんごの実=配当金です。株を持っていると、会社がもうけの一部を「ありがとう」として分けてくれる。これが配当金です。

パパが最初にもらった配当金は、たった23円だったんだ。でも、木を少しずつ増やしていったら、6年で1年に10万円の実がなるようになったよ。

でも「何もしなくていい」わけじゃない
ここは大事なので、しっかり覚えておいてね。

不労所得は「楽をするためのもの」じゃなくて、「働いたお金に、もうひとつの仕事をさせるもの」なんだよ。
③ 社会に出る君へ:収入の道は1つじゃない

君は18歳で大人になります。そのころには、こどもNISAの口座も、自動で大人のNISAに引き継がれて、君自身が育てていくことになります。
多くの人は、「お金=働いてもらうもの」だけしか知らずに社会に出ます。それも立派なことです。でも、パパは君にもうひとつの道も知っていてほしい。
2つの道を知っていると、なにが変わる?
| 働くだけの道 | 働く+お金が働く道 | |
|---|---|---|
| 収入 | お給料だけ | お給料+配当金など |
| 仕事がなくなったら | 収入がゼロに | 配当金が少し支えてくれる |
| 仕事の選び方 | お金で選びがち | やりたいことで選びやすい |
不労所得があると、心に余裕が生まれます。「お金のために、いやな仕事を続けなきゃ」ではなく、「本当にやりたいこと」を選べるようになる。

パパが君に残したいのは、お金そのものよりも、「選べる自由」なんだ。

じゃあ、働かなくてもいいの?

ううん、働くことはとっても大切だよ。人の役に立って、ありがとうと言われて、お金をもらう。それはすてきなことなんだ。働くことを大切にしながら、お金にも働いてもらう。それがパパのおすすめだよ。
おわりに:パパから君へ
君の口座には、毎月少しずつ、パパとママの「がんばれ」が積み立てられています。
大人になったとき、その口座を開いて、「お金って、こうやって育つんだ」と知ってもらえたら、パパはそれでじゅうぶんです。
- 働くことを大切にしよう
- お金のことは、自分で学ぶことをやめないでね
- 「かんたんに儲かる話」は疑おう

君の人生に、働く力とお金が働く力、2つの支えがありますように。パパより。
子どもの口座を作りたいパパ・ママへ
子ども名義の証券口座は、親の口座を作ってから開くのが一般的です。手順と、気になる贈与税の話はこちらにまとめています。


※こどもNISAの内容は2025年12月の税制改正大綱にもとづく、2026年9月時点の情報です。細かいルールは今後変わる可能性があります。投資は元本が保証されず、へることもあります。ご自身の判断で行ってください。
